私の推しが、グループ卒業を発表した話。ーXOX リーダーとまん卒業ー
意味がわからなかった。
私は、週末のリリイベの時に使う新しいバッグを買ってるんるんだった。
明日は美容院を予約したし、準備バッチリだし。
大好きな推しに会う前って基本忙しい。
22時、私はバイト中でたまたま携帯を持ってて、LINEの通知が来て。
「XOXから大切なお知らせ」
散々オタクやってたら、ここで察しがつく。
重大発表って、だいたい前向きなこと。
大きなライブや、CDの発売が決定した時に使う。
でも、大切なお知らせ、ご報告。
このあたりのワードがプラスなことは、ないに限りなく近い。
なに、こわい、って思ってラインを開いて、
恐る恐るURL開いて、
一番最初の文章を読んで、普通に口から漏れた。
「あ、………あー、、、」って。
その下まで読む気力はなくて、とりあえず1分くらい考えたけど、あ、これちょっと働けないって思って(社会人失格ですみません)
とりあえず一旦断ってバイトを抜けて。
そのタイミングで友達からLINEがきて、その子に電話かけたらすぐ繋がった。
大通りの道端に座り込んで、自分でも引くくらい大声で泣いた。
なんで?わかんない、わかんないって。
私がとまんくんを知ったのはだいぶ前でも、ファンになったのは今年の夏のB-PROJECTでの是国竜持役の好演がきっかけだった。
すぐにとまんくんの人柄に惹かれて、役ではなく「とまん」として活動する色んな彼に会いに行った。
FCイベント、大型ファッションショーモデル、雨の中の野外フェス、生誕祭、サイン会、ライブツアー、リリースイベント。
たった3ヶ月、もちろん全てのイベントに行ったわけではなくて自分の行ける範囲ではあったけれども、色んなとまんくんの姿を見て、会う度にもっと、どんどん惹かれていった。
ステージに立つ彼は本当に「キラキラ」っていう言葉が似合う人。
ファンの顔をしっかり見て、メンバーの顔をしっかり見て、色んな表情を見せてくれて、会えば会うほど見れば見るほど、新しいとまんくんを見つけさせてくれる。
実は今、先日行われたライブツアーのレポートブログを必死になって書き上げているところだった。
XOXのライブは、ただの読モの集まりなんかじゃない。それぞれが切磋琢磨して技術を磨きあって、回を増すごとに目に見えて成長が感じられて。
5人が並んで立つステージは今は手が届く距離かもしれないけど、いつか絶対にでっかいステージに立てるはず。この5人なら。そう思ってた。
「俺頑張るからさ、ついてきて」
「安心して、ついてきてほしい」
私が欲しい言葉をくれる5人に、これからも夢を見せてもらえる、そう信じてた。
昨今のボーイズグループの解散・脱退・卒業・休止。グループの数が多ければ多いほどこういった場面に遭遇することだって増えてきて、でもやっぱりどこか他人事。
それがこんなに直接的に降りかかってきたことに、私は耐えられなかった。
正直龍雅の件だってそうだ。でもキスハグの場合は先日のツアーラストでの5人の姿を見てそんなこともうずっと先までないと思っていた。このタイミングはあまりにも想定外だったから余計に。
居ても立っても居られなくて、とまんくんがXOXとしてステージに立つのがあと3回なんて、どうしたらいいかわからなくて。
気付いたら、行く予定のなかったリリース日のリリイベに飛んできていた。
ステージに立つとまんくんは、いつも通りに見えた。
まだ最後じゃないよ!最後じゃないから!って何度も言うけど、でも、最後じゃなくてももうあと何回?って。この曲はもう最後になるんじゃないの?とか、なんでそんな風に笑うの、とか、本当に本当にいなくなっちゃうの?いかないでよ、とか。
私がいった数える程のライブでも、思い出のある曲があって、その時のこと思い出したりして、もうそれが当たり前じゃなくなることが悲しくて仕方なくって、気付いたらポロポロ涙が止まらなくて。
私が今回の件で一つ気付いたのは、自分がここまでキスハグのことを好きでたまらなくなっていたことだった。
とまんくんをきっかけとしてライブに行くようになったキスハグ、他のメンバーと握手会でお話した事だってまだ数える程だし、私は握手会が実はとても苦手で特にとまんくん以外のメンバーに気の利いた話を振ることもできないから、多分こいつとまん以外興味ねぇな?って思われてるかもしれないけどw
私が単に話下手なだけで、メンバーみんなそれぞれが素敵で可愛くてかっこよくて。
ステージで見せる姿はもちろん、メンバー同士の仲良くしてる姿、一人一人の良いところや好きなところだってやっと見えてきたところ。
とまんくんへのメッセージだって、それぞれの良さが滲み出ていて。
いつのまにか、とまんくんだけじゃなくてXOXのことが大好きで大好きでしょうがないって思えるようになっていたことに、今更気付いた。
なんでもっと早く言ってくれなかったの、とも思った。
でも、そしたらこんなに可愛くてポップな今回のシングル曲「PINKY BABY」だって、笑顔で見ていられなかったかもしれない。
最後だってわかってたら、もっとツアーもリリイベも行ったのに。
でも、純粋に会いたいって気持ちで自分の行ける範囲で行った。もちろんもっと行けたらなぁって思ったけど、そのくらい今回のツアーは後ろから見ていても楽しくてしょうがなかった。最後っていう理由をつけなくても、もう一回見たい、いやもっと見たいって思わせてくれるツアーだった。
あと3回しか、XOXとして歌って踊るとまんくんに会えないなんて酷だ、って思った。
でも、だからこそ一回一回を目に焼き付けようって、きっといつもと変わらずステージでキラキラしてるとまんくんを、とまんくんを囲む4人の姿を、しっかり見て、その限られた時間を大事にしようって。
私がこの短い期間でこんなに彼らを好きになって、でもまさかこんなに早くこの5人が並んでいることが当たり前じゃなくなってしまうなんて、正直簡単には受け入れられない。
これからもっともっと色んなところで色んな姿を見て、もっともっと5人を好きになるって思ってたから。
XOXが好きだし、XOXのとまんが好き。
でも、4人と1人は、別々の道を歩むことを決めた。
グループにいることのメリットはもちろんたくさんある。
でも、色んなことに挑戦する時に、たまにその"縛り"を感じることもある。
舞台の稽古や長期間の撮影、海外での仕事。知名度や実力が上がると共に舞い込んでくる仕事やオファーは増えていくかもしれないけど、みんな体は一つしかなくて。
あくまで"お仕事"である以上、その都度何を優先し何をやるべきなのか。常に最良の選択が求められる。でも、個人とグループ活動の兼ね合いはそう簡単ではない。と、私はグループのファンを長年している中で感じている。
とまんくんは、「XOXのリーダー」であると同時に、「ジェンダーレス」という言葉を代名詞に持つモデル・タレントでもある。そしてその綺麗な顔立ちや華奢な体を武器に、役者としてもスキルアップを続けている。彼にしかできない役がきっとたくさんあって、これからその幅は更に広がっていくと思う。
もちろん私だってXOXとして歌って踊るとまんくんが好きで好きでたまらないから、本当は嫌だ。まだ見ていたい。飽きるくらい見ていたい。もういいよ、って思うくらい、まだライブに行きたい。
でもその"縛り"がなくなったとまんくんは、きっと今までよりももっともっと、もーっと可能性が広がって、色んな顔を見せてくれるんじゃないかって。いや、見せてくれると思う。
だって、とまんくんだもん。
こんなところで止まるような人ではないこと、まだ数ヶ月しか見ていない私でも容易にわかる。
決まってしまったことだから、それを聞いた私は、その意味を、理由をきちんと受け取って、整理をするしかない。
そして、本人がこうする、と決めた道を信じて、きっと新しい挑戦を始めるであろうとまんくんがもしも後ろを振り返ることがあったら、その時に前に進む勇気をあげられるように、いつもエールを送れるように。
「XOX とまん」としての時間は限られている。
でも、「とまん」の可能性は、これから更にどんどん広がっていく。
こんなに好きになってしまったからには、責任を持って良い姿を見せてもらわないといけない。笑
XOXに出会わせてくれてありがとう。
もし、とまんくんを好きになるのがもう少し遅かったら、私はXOXに出会えていなかったかもしれない。
だおちゃんも、バトさんも、理来くんも、つばさくんも、とまんくんのおかげで出会えて好きになれた。ありがとう。本当にありがとう。
"何も聞かないで 僕らはミライだけを この目に映し出して 思いきり歩いてく"
5人ともしっかり、前を向いてるんだね。
とまんくん、これからもよろしくね。
とまんくんのこと、いつだって信じてるよ。